目次
第1章 NIH赴任に際して
1)着任手続
2)その他必要な手続
3)NIHへの通勤

第2章 住居
1)住居
2)家具
3)電話

第3章 車
1)Maryland州運転免許証の取得
2)車の購入と諸手続
3)車の整備・修理サービス
4)公共交通機関

第4章 銀行
1)銀行の選択
2)口座の開設
3)クレジットカード
4)為替
5)送金

第5章 医療
1)医療保険
2)医院・病院
3)薬
4)出産
第6章 教育
1)子供の教育
2)成人教育
3)音楽教育

第7章 税金
1)一般消費税
2)所得税
3)所得税確定申告

第8章 アメリカでの暮らし
1)生活一般
2)国籍・旅券
3)買物
4)その他

第9章 帰国に際して
1)NIHでの手続
2)暮らし一般での手続
第7章 税金

3) 所得税確定申告 (Income Tax Return)
アメリカ国内で収入がある場合はすべて納税の義務があり、年1回(通常4月15日まで)Internal Revenue Service(米国国税庁、略してIRS)とMaryland州に確定申告しなければならない。これを怠ると罰を受けることがあり、またHビザ保有者は、国外に出る際に必要なSailing Permitを取得し難くなる。申告用紙に添付の小冊子の表題が“Tax Return(税返還)”とあるように、前年度納めた所得税をいかにこれ以上払わずに済むかということは日頃の事務上手によるところが大きい。アメリカで税金に対する意識が日本に比べ高いのはこのためである。
毎年1月下旬から4月15日(最終提出日)にIRS事務所、一部の図書館および一部の郵便局で申告用紙と参考小冊子(Publication)を入手できる。各申告用紙、参考小冊子はIRS, Maryland Comptroller of the Treasuryのホームページからダウンロード可能である。一度申告すると連邦税、収税ともに次年度からは郵送される。また、Fogarty International Centerで毎月開かれるTax Seminarに出席し、必要な情報を得ることを勧める。税の一部が毎年改正されるので、以下の記載事項は1999年度分申告提出時点のものである。
  • Internal Revenue Service Office
    11510 Georgia Avenue, Wheaton, MD 20902
    1-800-829-3676、1-800-829-1040
  • Maryland Comptroller of the Treasury Wheaton Branch Office
    11510 Geogia Avenue, Wheaton Suite 190, MD 20902
    301-949-6030
A) 申告用紙(Form)
    (1) 連邦政府所得税

    • Visiting Fellow :
      Form 1040NR(U.S. Non-resident Alien Income Tax Return)
    • その他 :
      初年度および最終年度 FormNR・1040NR (Dual Status)
      その他の年度 Form 1040 (項目別控除をする場合)
        Form 1040A (基礎控除をする場合)
    • Hビザ保有者が帰国あるいは一時帰国する場合にはSailing Permit取得のためにForm 1040CあるいはForm2063を用いる(1991年1月よりJビザ保有者には課せられなくなった)。

    (2) Maryland州所得税

    • Form 502(前年度分の申告)
    • Form 502D(今年度分の分割払い)
B) 収入に関する証明・明細書
Visiting Fellowには3月末までに3枚綴りのForm 1042 SがNIHより郵送される。これには前年度の収入額が記されており、連邦政府および州への申告用紙に1枚ずつ貼付、残り1枚は各自保存する。Visiting Associate、Visiting Scientistは1月末までに、NIHから送られて来る3枚綴りの前年度分源泉徴収票を受け取る。これは前年度の収入額および所得税額の記録であり、やはり連邦政府および州への申告用紙に1枚ずつ貼付し、残り1枚は各自保存する。その他、銀行から送られる利息の明細(Form 1040 NRの場合に限り課税対象とならない)、配当金、賞金等は通常申告用紙には貼付せずに正確に収入額を記載する。

C) 税の控除
下記のような経費は控除申告できる場合があるので個人相談の際に確認する。 領収書添付の必要はないが申告後(数ヶ月?数年)IRSから明細請求が来ることが あるので、その裏付けとして保存する。渡航費用(個人負担の場合)、学会費と その交通費、研究に関する書籍等。また扶養家族の控除についてはIndividual Taxpayer Identification Number(ITN)が必要となる。(第1章 NIH赴任に際してを参照。)

D) 計算・記入方法
Fogarty International Center発行の「Income Tax Handbook for Visiting Foreigin Scientists at NIH」を熟読の上、連邦政府、州のそれぞれの申告用紙添付の 説明書に従って書く。「Guide to Income Tax Preparation for Visiting Foreign Scientists at the National Institutes of Health」を参考にすると良い。書類の提出前に必ずコピーしてそれらに関する資料は 最低5年間保存する。

E) 個人相談
2月上旬から4月15日までにIRS事務所や、Fogarty International Centerで開催されるTax Seminarに参加するか、専門の税理士に予約を取り相談することも可能である。

F) 申告延期
何かの事情で4月15日に間に合わない場合、申告延期願(8月15日まで)をすることもできるが、期間内に申告するのが普通である。